20160603奥多摩小川谷


焚き火
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# by udon_club | 2016-06-09 10:11 | Trackback

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足尾松木沢2日目はウメコバ沢のチコちゃんルート。
朝ごはんにホットドックと豚汁を食べ、焚き火跡を掃除して出発。

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渡渉してウメコバ沢に入る。
サンダルを持ってくれば良かった。冷たくて痛くてヌメって痛い。

ウメコバ沢F1,2をFIXロープを使ってあがり、顕著な巻き道を進んで、沢床におりてから少し進むと
右側に岩壁が主張してくるので、そこが中央岩壁。凹上ルートらしきところに取り付いてるパーティがいた。

我々はチコちゃん狙いなので、目印となる右ルンゼのチョックストーンを探す。
やぶを少し登って、右ルンゼっぽいやぶルンゼの先に、確かにチョックストーンと言えばチョックストーンて感じの岩が見える。
昨日松木沢ジャンダルムのチョックストーンをさんざん見たので、
それと比較するとあんまりにもただの石っぽい。やぶやぶしてるし。
とか考えていると、カシャーンが右のほうから「ここにボルトが!」と叫んでいる。
行ってみる。

つるっとした凹角にリングボルトがひとつ。
おぼろげな既視感を覚えた僕は「あ!ここっすよ。僕、写真でみましたもん」と言う。
とりあえず取り付いてみる。
リングボルトのあるラインはとてもフリーでは登れそうに見えないが、
右上してから左上すればなんとかなりそうに見えた。
が、離陸早々行き詰る。手が無い。プロテクションもとれない。
左上の段差にちょっとした岩の突起があり、そこはランジかませば取れそうだ。
そして森文太郎よろしくヒールフックかましてマントリングかませばきっと上がれるだろう。
だが一手失敗したら骨折だろうなぁ。どうしようどうしよう。と思考を巡らせていると
右の壁に既視感を覚えた。「あ!あっちっすよ。僕、写真でみましたもん」とまた言った。

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仕切り直して1ピッチ目。
滑り台上のスラブを登り、脆そうな色になる前に右壁に移ってリッジに上がるライン。
滑り台上のスラブと右壁の間には平行な隙間が延びており、どこでもカムを決められる。
それに、スラブ上も見た目よりたくさんスタンスがある。
でかくてとがった岩が乗るリッジを少し登って、がたがたのクラックが2本走っている壁の前で切る。
60mくらい。

2ピッチ目
リッジに上がってからもロープを伸ばしたので、目の前にあるクラックが核心V級のクラックだと思っていた。
登り始め、カシャーンがクラックが苦手だというので、奇数ピッチを僕がやる事になっていたのだが結局ピッチが入れ替わってしまったようだ。なんとなくそうなる気がしてたんだよねぇ。
でもV級とか書いてるけど、結構ねてるし、短いし、左のクラックなんてもっと簡単そうだし。なんかこのルート、グレード盛ってね?
と、調子に乗っていた。

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3ピッチ目
岩登りというか巨石歩き。II級。
まぁ壁じゃなく稜のルートなんてこんなもんよねー。
アイゼン跡もたくさんあるし、冬に登る人も居るくらいだしね。つまんね、早く帰ろ。
と、天狗になっていたら、25mくらい進んだところで、大変なクラックがいきなり現れた。完全に鼻を折られた。
ここが真の核心のクラックだった。御前のなんとか。

うーん、すでにロープは重いし、このままでは登れん。
そういうわけで、クラックの少し手前にある岩の残値ハーケンでピッチをきる。クラック真下で切りたいところだけど、カムは残しておいたほうが良さそうだなと思ったので。

4ピッチ目
カシャーンが「これは…僕は登れませんよ…」とつぶやいて、悲壮な表情を浮かべている。僕はニコニコしながらカムを手渡す。
「行くしかないか…」と悲壮な表情をしたままカシャーンは旅立っていった。
で、計画的にワンテンしたものの、危なげなく通過。
フォローで登ってみたが、やっぱり難しい。レストしても徐々に腕が消耗する傾斜が嫌。カシャーンは中間支点にマイクロカム3本くらいを使ったみたい。よくこんなちっこいカムでテンションかけれるもんだ。住宅ローンを抱えた自分としては真似できない芸当だ。

ちなみにクラックの左には残値ハーケンがあった。帰宅してから他の人の写真をぐぐると、冬にこのハーケン沿いに上ってる写真があった。
ハーケン沿いに左上しても上に上がれないように見えたが、どうなのだろう。
なんにせよここを冬にアイゼンで登るなんて僕には何年かかることやら。みんなおかしいぜ。住宅ローンを抱えた自分としては(略)


5ピッチ目
なかなかつるっとした凹角状の壁だったと思う。
ここもなかなか立ってる。
もう難しいのはいいですから、帰らしてくださいと願う。

凹角状のラインは残置ハーケンが2枚見える。
1枚目の上まで上がったが、そのまま2枚目のラインを進むのは難しそう。
左に細いバンドが伸びていたので、2mくらいトラバってから越える。
すばらしいルーファイだと自分に感激した。

柱状節理な岩が載った手前まで行ってブッシュで切る。
右ルンゼの上部にきたようだ。
次のピッチは多分、柱状節理な岩を巻いて歩いてから右ルンゼ最上部に合流し
ルンゼを少し登った後、頂上へのリッジまで岩壁を直上するんだと思う。
右ルンゼまで行きたかったけど、ロープが足りませんね。
ここまで50mくらい。

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6ピッチ目。
上で書いたライン。岩壁はぱっとみ威圧感があるけどガバガバで高度感を楽しみながらストレスフリーで登れる。きもちんよか。

7ピッチ目。
リッジ登って、やぶこいで頂上。


そして下山。
足尾賛歌のHPによるとFIXがあるらしいが、頂上から見当たらなくて困惑する。
最後がやぶっぽかったから登りすぎてるのかもしれないと、登ってきた方(よりちょっと右)を見下ろすと、ロープっぽいのが見えた。
登ってきた所を少し下って、バンド状のガレを右に進むと木にFIXがあった。
FIXロープ沿いに進んで下降する。途中、ロープは地面からけっこう上に張られてて使いづらい箇所があったが、多分これは浮き石を落とさないための位置なんだろうなと思う。
どんどん進むと、枯れ木にFIXロープが張ってあり、ルンゼを下降するようになる。けっこう新し目のロープ。これで懸垂し、踏み跡を歩いた後、ガレを下って取付きに戻った。

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水沼のはやぶさ食堂でかつカレーうどんセットを食べて帰宅。
カツカレーうどんと、カツライスと、カレーライスが楽しめますととのこと。
ウマイけど、このおたまみたいなやつでカレーライスは食べづらい。

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# by udon_club | 2016-05-29 21:22 | Trackback

本日のなびすこは足尾 松木沢ジャンダルム中央壁 直上ルート
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銅親水公園に駐車して、ジャンダルム前の川原にテント張る。
岩場の周囲には緑が生い茂っていて、冬に幕岩を登りに来たときの荒涼な風景とは大違い。
しかもテン場から下流を覗くと、大量の土嚢袋が川に配置されていて、なんだか残念な感じだった。

松木沢を渡渉する。サンダルもってくれば良かった。
素足は滑るし冷たいし痛い。痛い。

ガレを登って中央壁に付き、パートナーのカシャーンに中央ルンゼの場所を教えてもらう。
登山大系のとおり、10mくらい左にあるこのクラックを登ることにした。

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1ピッチ目。身体をふったムーブが楽しいクラック。カムがよく決まる。
上部でクラック左側から右に移ったが、その移動がちょっぴり怖かった。
30mくらいで外傾したテラスに載ったので、木とカムでピッチをきる。

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2ピッチ目。3つくらいルートがとれそう。
左のリッジに乗ってみるか、凹角直上か、クラックの走るスラブか。
カシャーンは後者を選択。スラブの3段目で少し苦労していた。
スラブを超えると、左のリッジにでかいフレークが載った凹角・・・だった気がする。
おそらくこのルートの核心。登っているときに左にホールドがない!と焦ると、
頭上にフレークがあり、それで突っ張れる変なルート。
50mくらい伸ばして第3バンドとやらのガレ場に到着

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3ピッチ目。テン場から「あの壁、登れるのかしら・・・」と恐々してた壁が目前にある。
10mほどガレ場を歩いて取り付き。クラックに忠実に登る。
登ってみるといいところにホールドがあって楽しい。カムは小さめのものを使う。
2段上がったところにボロボロの残置スリングがあったが、3段目もそのまま直上。
だいたい50mくらい伸ばして立ち木で切る。
立ち木に古いスリングとラペルリングぽいものが付いてた気がする。

4ピッチ目。ちもち右上する感じで登る。高度感がきもちいい。
30mくらいで頂上へダイレクトにでる。

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頂上からは「お茶無料」でおなじみの小屋の近くに車がたくさん見える。バスまで停まってる。
なにかのイベントだろうか。クライマーはそこまで1時間歩かねばならぬので、ちょっと悔しい。

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帰りはすぐ左(松木沢のほうを向いて左)のガレ沢を下る。左岸側が緩いので左岸ぎみに降りるが、
右岸に懸垂支点ぽい長いスリングが見えたため、トラバる。怖い。
そこからロープ一本で懸垂すると、すぐにFIXロープがある。そのFIXロープでさらに懸垂。
ちなみにこのFIXロープ、太くてルベ4では入らない。または入りづらい。ムンターで下降した。

FIXで懸垂し、ガレ沢を右岸側にトラバると、
ジャンダルム右壁のフリーのルートがたくさんある広場にでる。
山岳会の仲間である山羊男が、岩の上で苦悩していたので、慰めてあげた。
慰めてあげていると上から妻が懸垂して来て、右壁を案内しろというので
右壁のほうを回って、適当に川原に下降。

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川原に金井なんとかさんのクラックがあったので、くもの巣をはらいつつ遊ぶ。
たぶん10a/bくらい。カサブランカよりむずい。オンサイトできず。

夜は焚き火。チンジャオロース、やきいも、豚肉、牛肉、しいたけ、やきそば、ビール、ワイン、黒霧島。



感想

松木沢ジャンダルムは岩が脆いと聞いていたが、
本ルートについては、ぜんぜんそんなことは無く、
すっきりしたラインを安心して登れるすばらしいルートだった。
頂上にダイレクトに抜けれるのも良い。

なお残置はひとつも無いと思ったほうが良い。たまにハーケンを見かけるが
すごい勢いで錆びている。立ち木も頼りないものが多いので、
基本カムか岩角を支点にすることになる。

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# by udon_club | 2016-05-26 08:50 | Trackback


本日のなびすこは荒沢山ダイレクトスラブ。
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タイム 6:54大皆沢出合あたりの駐車スペース-11:55ダイレクトスラブ取付き-16:05稜線-21:15駐車スペース


地形図上で林道が分岐してるところまで車で入る。林道はよく車が入っているようで、僕のMRワゴンでも行けた。
もっと先まで行けたかもと思ったけど、ちょっと歩くとすぐ林道が沢に流され崩壊してるところがある。この先はジムニーでもハスラーでも行けなさそう。

林道を歩き続け、枝沢の渡渉箇所があったので左岸(まだ足拍子川の右岸側)に渡ると、踏み跡がどんどん薄くなる。
沢靴を持ってきていないし、踏み跡があれば利用したかったのだが、
周りがジャングルになってきたので観念して足拍子川に降り立つ。

以降はなんとか濡れないように頑張って沢を詰める。リーダは早くも渡渉に失敗し下半身を濡らしていた。
期待した雪渓もなかなか出てこない。やっぱり沢靴持ってくれば良かった。

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何回か高巻きしたりして謙信の廊下入り口に到着。リーダーはどこかでネルゲンを落として失くしてしまっていた。
風穴沢のあたりから汚い雪渓で覆われた沢に降り、汚い雪渓をひたすら登る。汚いけども汚いおかげで歩きやすい。
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最初に見えてくるでっかいスラブが荒沢山ダイレクトスラブの取り付き。1段上がってから登攀装備に切り替える。
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リーダーはノーロープで行きたがってる。いつになく強気。でもロープ重いしリードさせていただくことにする。

1ピッチ目はとても立ってるF1を避けて左岸から。
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それから土のルンゼを枝を掴んでのぼる。60mまるまる延ばす。
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2ピッチ目。思い返せば、たぶんこの辺から左にトラバースしてスラブに戻るのが正解だったかなあと思う
左がちょっとバンドっぽかったし。だが我々は土のルンゼを直登。草まみれの岩壁があっても直登。40mくらい行くと右に違うルンゼが見えてきた。

3ピッチ目。明らかに右に来すぎてるので、左にただただ水平移動。
30mくらいすすむと広大なスラブがぶああっと広がる。
そうそう、こういうのを登りに来たの。
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ちょっと恐ろしいトラバースをしてスラブの中央にある島状のところまで。
なんか残置的なものを期待したが何もないのでハーケン2枚でリーダーをお迎え。
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4ピッチ目。たぶん登山大系にIV級と書かれてるF2。
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体感的にIV級の難しさはなく、傾斜は強いものの階段状。
しかしここから落ちたら50mくらいゴロゴロしたあと100mくらいドスンだ。
そんなとこを強気のリーダーはランナウトしまくって進む。
サビッサビ、ボロッボロのリングボルトに一点だけ中間支点を取っていたが、このリングボルト、指で優しくつまんだなら、かわいい声を上げて壊れそう。
「リーダー、ランナウトしすぎじゃないっすかー?落ちたら200m落ちますよ。僕の打ったハーケンじゃ絶対止まんないっすよ。」とゆうと
「いやいやそういうルートなんだって。記録みてもみんなフリーソロしてたじゃん。」とゆう。
そういうルートの意味がわかんないけど、リーダはどこかの強者の記録に悪影響を受け、自分を見失ってしまったようだ。
我々のリーダは妻も子もいるというのに、強者の奴め、たぶらかしおって!
とにかく僕は住宅ローンを抱えているのでこんなとこで落ちれない。自分を見失ったリーダーのいう事は無視しよう。


5ピッチ目。少し下から分岐してた気がするので、たぶん右俣(中央ルンゼと右ルンゼ)の方に入ったと思われる。
ルンゼ幅がせまくなる。つるっとしたスラブで、なんとなく凹んでそうなとこに足を乗せて進む。
フリクションはとっても効くが緊張する。ここも60m伸ばしてブッシュで切る。
豪雪地帯だからかブッシュは全部下を向いていて、ただタイオフ下だけだとすっぽ抜けてしまう。いつぞや岳連で習ったブッシュにスリングをまく方法がとても役立った。


6ピッチ目。なんだか忘れたけど沢状。ブッシュで切る。
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ここからも少し分岐してたようなので、たぶん次のピッチから中央ルンゼ。
「なんだか右から声が聞こえるんだよね…」とリーダーがホラー発言をする。
じいさんが若い娘に「ちゃんと登れよ!」と怒ってる声がする。
こんなに元気な霊は居ないと思うので多分まだ現世の先行者のようだ。右ルンゼに居るみたい。

7ピッチ目。2,3mくらいの滝状の前でロープがいっぱいになってしまったので、右岸のリッジに乗ってブッシュで切る。
そこから、先行パーティの様子がよく見える。
声もやけにクリアに聞こえる。
じいさんが我々に過敏に反応し「左に人がいるよ!」と何回も言ってる。
あんまりにも何回も左左と言われるものだから、自分らは左ルンゼに来てしまったのではないかと気になり始める。
じいさんたちが居るのが中央ルンゼだったのかと。

8ピッチ目。リーダーがリッジ状から滝状の上に出ようとするが、リッジを上がりすぎて詰まってしまう。
少し下って、きわどいトラバースをしてルンゼに戻る。
そのまま左岸に登りやすそうな岩のリッジが伸びていたため、直登。

まだスラブは続いていたが「もしここが左ルンゼだとしたら、きっとこのリッジは登山大系で頂上付近にのってる石楠花のリッジだ」と思ったからリッジに乗ることした。
石楠花咲いてるし、そうに違いない。
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石楠花のリッジかも知れないと思ってたリッジはガバガバで楽しい。
このまま頂上にでたら良いなと思ったけどロープいっぱい。

9ピッチ目も石楠花のリッジっぽいところは続く。徐々に藪っぽくなる。

最終ピッチ。もはや岩登りではないが、
痩せて露出感のあるリッジで眺めはとてもよい。気分は南稜の馬の背。
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稜線にでると、頂上では無かった。
荒沢山の主稜線(荒沢山-1148のライン)から10mほど離れた支尾根っぽいところに出た。

おそらく僕らの登ってたのは中央ルンゼで間違いないが、
石楠花のリッジっぽいには上がらず、ルンゼを詰め、その上でさらに左の股に進むのが正解だったようだ。
まあいいでしょう。先人のルートをたどってるだけなんて登山じゃないですからね。
先人がフリーソロしまくってたって僕らは真似しなくてもいいんですよリーダ。

稜線でガチャ類をあらかたしまい、登山靴に履き替える。ナルゲンを落としてしまったリーダとともに、
500mlのいろはすをふたりで飲む。あんまり暑くないけど喉はカラカラ。



さて下山。
登山大系に、荒沢山と1148の間のコル手前の尾根から1時間半で降りれるにょと書いてたと思ったので、
なにも疑わずそれを下山することにしていた。思えばこれが間違いだった。

荒沢山のピークはめんどくさいので踏まず、逆方向に主稜線を下る。
主稜線は昔は登山道があったようなので踏み跡を期待していたが、ただの藪尾根。
主稜線ですらこれだから、今から行く枝尾根なんてもっとヤブやぶだろうなとげんなりする。

枝尾根に入ると藪のみならず傾斜がきつい。下がよく見えないず足元が安定しないまま、ブッシュを掴み降りていく。まじこわい。
登山大系を信じた僕がばかだった。ちゃんと地形図を見ていれば「登ってきたとこと傾斜がほとんど一緒じゃんか!」と気づいたはずだ。

時既に遅し。藪がきれ、景色が開けたと思うとこんな地形。
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見晴らしはいいが細い脆い。とりあえず稜線をまたぎ、跳べない跳び箱的な進み方で安全に通過。

下部にいくにつれ、露岩もでてくる(これも地形図を見ればわかる…)
僕は降り過ぎて露岩にさしかかり、露岩にへばりついたブッシュを掴み、足はフリクションを効かせた状態で恐怖ボルテージマックスを迎える。
「リーダ、むりっす。懸垂しましょう」と懇願する。
「あー。そう。そっちいける?」
「むりっす。僕のところに二人はこれません」
「あー。そう。こっちこれる?」
「むりっす。怖くて行かれません。二人別々に懸垂しましょう」と、今思えば僕はだいぶてんぱり気味で支離滅裂。
「おう」とリーダ。ご迷惑をおかけしております。
細い枝にセルフをとって、その脇にあるブッシュで懸垂しようとしたが、てんぱり気味なのでうまく捨て縄が巻けない。
セルフも何故かやけに長くスリングを伸ばしてしまった為にやりづらい。セルフの枝にテンションかけるとブッシュに届かないので、テンションかけたり抜いたりしてると、そのうち枝がヌルっと抜けそうで、僕の恐怖ボルテージが溢れ出しそう。
「リーダすんません。やっぱり僕もそっち行きます」
「おう」
そういう事にした。割りと簡単にいけた。

その後も定期的に露岩がやってくるので、何回か懸垂する。辺りはどんどん暗くなる。
高度にしてあと20mくらいとなったとき、完全に暗闇になった。

ヘッデンを照らすと、ゆるやかに沢状地形が下に向かっている。
たぶん歩いて降りれそうだが、暗いのでそこも懸垂し、なんとか雪渓に降り立つ。
とりあえず沢の水を飲む。


あとは来た沢を歩くだけだ。
そう思っていたけど、ここからも割と怖い。

なんたって暗闇のなかに釜をもった滝が現れる。ちょっとした高巻きをする。
高巻いている時はブッシュで下が見えない。恐る恐るブッシュを分けて下を見たりすると真っ黒な釜が現れる。

朝歩いた時は、楽に帰れそうだと思ったし、そんなに深い釜はないはずだが、見えないのはほんとに怖い。
そんな恐怖を感じているのに、リーダは「先行ってよ」と言ってくる。
そして僕はそんな残酷なリーダのナルゲンを見つける。自分はいい人すぎて損していると思う。

もう靴が濡れてもおかまいなしで下流へどんどんあるき、
全地球測位システムが林道が近くなった事を教えてくれたので、10mくらい左に移動して林道にでる。感動した。

帰り。どうやら遅くなりすぎたようで、山岳会からリーダの家へ連絡がはいったもよう。
奥さんからしこたま怒られていた。


こうしてなびすこのGWは終わった。
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# by udon_club | 2016-05-13 22:58 | Trackback

20160430-0501硫黄尾根(撤退)

ゴールデンウィーク前半は北アルプスの硫黄尾根に来ました。昼ごろに高瀬ダムに着いて行動開始。

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湯俣の吊橋はなかなか芸術的なことになってます。

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吊橋を左に行くと水俣川沿いの踏み跡は死ぬほど明瞭ですが途中からよくわかんなくなって、結局ひどい笹薮を漕いで尾根に上がりました。


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2031のピークあたりに幕営。

一晩中雨やら雪やらの天気。
夜が明けても天気が変わらないし、5/3にはすごそうな気圧配置になるので、無理せず撤退することに。


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下山は湯俣川川に降りて温泉。

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ダム湖きれい。

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トンネル長い。

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七倉でタクシー待ち

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タクシー運転手さんに教えてもらった、信濃大町駅前の八洛で担々麺定食。お盆中央にお茶が置かれた斬新なレイアウト。フライもついて800円。
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# by udon_club | 2016-05-01 13:52 | Trackback